疲労(ひろう)

・疲労とは？

みなさん誰でも一度は耳にしたことのある「疲労(ひろう)」。この疲労とは、人によって、そして感じ方によって様々な定義があります。例えば単純作業ばかりしていてだんだん感じてくる「飽き」。また午後のデスクワーク中におそってくる「眠気」。そして階段の上り下りをして息が上がるとともに感じる「倦怠感」。こういった、人々がだるさを感じるときに出てくる症状をいわば疲れ、そして疲労といいます。

・疲労と乳酸

わたしたちが疲れを感じる要素の一つに、乳酸と呼ばれる疲労物質が体内に蓄積することが関係しています。この乳酸は、通常量なら日々の代謝によって自然と消費されていきます。しかし、加齢などにより代謝機能が衰えたり、過度な運動により乳酸がだんだんと体内に溜まると、体内の乳酸が様々な筋肉と結合してどんどん蓄積されてしまい、最終的に疲労を感じるようになります。

・もろみ酢と疲労

もろみ酢には、様々な疲労回復パワーのある成分が含まれているとされています。そのうちの一つに「クエン酸」があげられます。クエン酸は、クエン酸回路という体の代謝を担う働きをサポートしており、クエン酸回路が活発に動くことでたまった乳酸が分解され疲労が回復します。またアミノ酸も疲労回復のために重要な働きをしています。BCAAと呼ばれる筋肉のタンパク質を構成するバリン、ロイシン、イソロイシンというアミノ酸3種には、体の筋肉を増やす働きがあります。また、運動時のエネルギー源としても働いています。もろみ酢にはアミノ酸が豊富に含まれていることから、運動時の持久力を高めたり、疲労を軽減する効果が期待されています。また、その他にもアスパラギン酸はエネルギー源として最も利用されやすく運動時の疲労回復を促進するといわれていることから、数ある醪酢の中でも、アミノ酸豊富な醪酢を選ぶとよいでしょう。